◆そもそも食物繊維とは?◆
人の消化酵素では消化吸収する事の出来ない、食物中に 含まれている成分の総称です。
食物繊維は大きくわけて、 水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶けやすい「水 溶性食物繊維」があります。
一部にはキチン・キトサン の様に動物性の食物繊維も存在しています。
つい近年まで栄養素のひとつとしては考えられていな かった食物繊維ですが
食物繊維が及ぼす様々な健康へ の効果から第 6 の栄養素として注目を浴びるようになりました
◆食物繊維の働き◆
食物繊維は腸の活動を刺激して便通を整えたり、有害物質を排泄したり、コレステロールや糖質の吸収を遅らせ たりする効果があります。
また、食物繊維の定義には当てはまらないものの、食物繊維と類似した作用・機能を持つ食品成分も新たに明らかとなり
食物繊維の定義自体を改める動きもあります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維ではそれぞれ効果が異なります。
それぞれの特徴を知り上手に摂取しましょう。
◆不溶性食物繊維◆
水に溶けない食物繊維です。水分を吸収して 数倍~数十倍に膨らみ、腸壁を刺激して腸の 蠕動運動を高めます。
◆水溶性食物繊維◆
水に溶ける食物繊維で腸内で水分を抱え込ん でヌルヌルとしたゲル状成分になり、有害成 分を吸着して排泄させます。
◆肥満予防◆
不溶性食物繊維の多い食品は良く噛む必要が ある為、咀嚼回数が増え、唾液の分泌を促し て早食いによる食べ過ぎを防ぎます。
また胃 の中の滞在時間が長いので満腹感が得られま す。
◆糖尿病予防◆
ブドウ糖の吸収速度を緩やかにするので食後 の急激な血糖値上昇を防ぎます
◆動脈硬化予防◆
コレステロールを吸着して体外に排泄するの で腸内でコレステロールの吸収を抑制する 働きがあります。
◆食物繊維の生理的作用と予防する症状について◆
このように食物繊維は私たちの健康を維持するうえで、とても大切な働きをもっています。
そして食物繊維を毎日の食事で必要量摂るには様々な工夫が必要です。
お味噌汁にえのきやワカメを加えたり、サラダに海藻類や芋を加える、ご飯に麦や豆類を加えるだけでも摂取量を簡単に増やすことができます。
また、お好みで天日干し天然塩を加えるとより美味しく頂けます。
みなさんも日ごろの食事から食物繊維をきちんと取れているか振り返ってみて下さい。
もし足りていないようであれば、早速今日の食事から食物繊維を摂る工夫をはじめてみましょう