減塩信仰が進んだほんとの理由って?

こんにちは。今年は5月に入っても朝晩の寒暖の差が激しい日が続いていますね。脱ぎ着をまめにして、体調を崩さないように気を付けてくださいね。

さてさて、数回にわたってお話ししてきたお塩の話に対しての皆さんの反応を見ると、本当に「減塩信仰」が染みついているなあ~と感じてしまいます。テレビをつけても、新聞や雑誌を開いても、「塩分の摂りすぎに注意しましょう!」と叫ばれているので仕方がない部分もあるのかもしれません。。。

ここで間違ってはいけないのが現在、市販に出回っている塩(95%以上が塩化ナトリウム)の事を指すのであれば「減塩」はするべきものですから実に難しいところです。やはり「塩」についてどういうものかという知識が一般に広く知られるようにならなくてはいけません。

「減塩」が健康に良い、というイメージだけが独り歩き

では、なぜ日本はこんなに減塩をしなければいけない国になってしまったのでしょう?
今日はちょっとその「なぜ?」に答えるお話をしましょう。

まず、実は日本には塩田がないってご存知ですか?え、海に囲まれた日本に、塩田がないってどういうこと?と思われたかもしれませんね。

伯方にも赤穂にも沖縄にもありませんよ。他の国からは不思議に思われているのが現状なんです。もし沖縄にあったとしても、日照がきつく、時間が長すぎてミネラルバランス崩してしまいます、じっくり乾燥させることが大切で暑い国では塩田に適しません。日本が温暖湿潤気候ですから、水分を蒸発させるには熱を加えなければ粉にはなりません。

一番適する気候は東北くらいですが、原発で汚染されてしまった今、塩田は無理です。今からさかのぼること43年前の1971年に「塩田法」という法律により、日本中の塩田はすべて廃止されてしまったのです。今、日本には塩田はゼロです。

平成9年にこの塩田法は規制緩和されましたが、40年以上途絶えていた土地は塩田には復活できず、技術を継承する職人さんも今はいない状態です。しかも、いろいろな化学物質で汚染しきった工業地帯で、どうやって塩田を作るのでしょう。

現在、私たちが口にしている塩はどんなもの?

今ある塩のほとんどは輸入塩です。日本の塩の自給率は12%です。つまり不足分のほとんどは海外からの輸入に頼っています。国内で作られている塩は効率よく生産する事を目的に製造工場で作られています。海水を引き込んで濾過、人工的に熱を加えて乾燥、不純物を取り除いて製品化、という流れですが、この人工的に高温で濃縮された海水を蒸発させる工程でミネラルの殆どは壊れて失われてしまいます。

また、イオン交換膜濃縮製塩法を使う方法や、ミネラルと称する混ぜ物をして塩を人工的に作っていたり、作り方は何種類もあります。その話は長くなるのでまたの機会にしましょう。


ときどき「天然塩」と言って売られているものを見かけますが、塩田のない日本では作れませんので、ベトナムやメキシコ産の、塩分濃度の中に銅・亜鉛・マグネシウムなどのほとんど入っていない、安価の天然塩を混ぜてつくっているのです。

しかもその中身は、0.02%天然塩が混ざって入れば、商品自体を「天然塩」として販売しているため、結局、ほかの化学薬品で作られた塩と何ら変わりないものになっているのです。

中身はほぼ変わらないので、高い「天然塩」を買う必要がないと思いますよ。しかも日本の海で作った天然塩ではかえって化学物質汚染だらけの海水ですので非常に危険なのです。

表示はあてにできません。大切なのは、「誰が、どこで作っているか?」ということなのです。

日本に「塩田」がないのはどうして?

でも、そもそも、これだけ海に囲まれた日本で、なぜ塩田を廃止したのだろう、という疑問がわくてくるかもしれませんね。
日本は、ご存知のように、戦後急速な経済成長を遂げた国です。

水の殺菌・滅菌から道路、タイヤ、コンクリート、人造繊維、紙、化学工業原料、アルミニュウム、ガラス、重曹、塩化ビニール、さらし粉、合金、パルプ、エレクトロニクス、石鹸、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)工場等々、産業には、すべて塩化ナトリウムが必要です。

この「ミネラルのいらない塩が大量に必要だった」ということが問題なわけです。塩化ナトリウムは、塩酸と水酸化ナトリウムを中和させてもできる化学薬品です。急激な工業化とともに、急速に海も汚染されていき、そんな海で塩田を続けることはできないため、全国の塩田すべてが1971年全撤廃されることになったのです。

その結果、私たちの口に入る塩は人工的につくられた化学塩になり、簡単にいうとこれを口にしたことで、どんどん癌等の病気も少年犯罪もうなぎ上りに増えたので、減塩にした…という流れなのです。


いかがでしょう?ちょっと納得していただけましたか?


天然の干潟で、太陽と風と月の力だけで作られた天日塩は、前回までにお話ししてきたように、「摂り過ぎていい塩」というか「摂り過ぎないといけない塩」です。いくら摂っても、口から入ったいらない塩分は体から出てしまうので、全く心配はありませんし、本当の天日塩はカリウムも含まれていますので肝臓でナトリウムの再吸収を妨げ、尿中への排泄を助けるので、必要以上のナトリウムは体内には残りません。血圧に関しても上がるどころか、高い人は下がるし、低すぎる人は上がります。つまり中庸が大切です。

サロンで扱っている干潟天然塩は、世界5大干潟のある太平塩田という5年前世界ユネスコ生物圏保護地域に指定された塩田で大切に育まれた塩です。この一帯は、7年前にアジア初のスローシティにも、また3年前にはランサル湿地指定もうけています。

電気もガスも水道も通っていない中、太陽と風と月の力のみで、栄養にあふれた干潟の上で作られ、干潟と海の豊富なマグネシウム、カルシウム、カリウム他たくさんのミネラルがそのまま盛り込まれたこの天然塩は、母なる海からの贈り物です。

やはり地球環境を侵してしまった人間は死因のトップが脳卒中から癌になったように最悪な病気だけではなく、うつやひきこもり・ニート等の精神異常をひきおこして、これからもっともっと苦しむことになるでしょうね!自業自得ってとこかな!

どういう塩なのか分かって口に入れるのと入れないのとでは大きな腸の吸収力に違いが出ます。この干潟天然塩をぜひじっくり口に含んでみてください。あなたの太古のDNAの記憶が蘇るかもしれませんよ。

関連記事

PAGE TOP