何故「塩」が大切なのか?~天然塩の働き

◆ 私たちの体内にある「海」天然塩は地球のエキス◆

今からおよそ 35 億年前、地球最初の生命は海の中で誕生したと考えられています。
それがどのように生まれたのかは正確にはわかっていませんが、
海には地球の創生から今日に至るまですべての生命の誕生と進化に関わった元素が皆集まっており、
少しづつその濃度が濃くなってきている事が研究から明らかになってきています。
私たち人間を含め、動物は塩なしには生きていく事ができません。
人間の体はおよそ 2/3 が水分でできています。この水分は、細胞通過、血しょう水、細胞外液、細胞内液に分かれており、
これらの全ての体液は 0.85 ~ 0.9%の塩水で構成されており、体内のすみずみまで栄養を運び、吸収・排泄の働きを支えています。
この体液こそが「古代の海水」の濃度と同じである事が分かっています。

◆ 生命を育む「海」は体内にあった◆

古代の海水と同じ濃度として「羊水」が挙げられます。羊水は 0.85 ~ 0.88%の塩水で、
生命誕生に関係するすべての元素が最適なバランスで含まれていると考えられています。
この羊水に満たされた子宮内で人間の受精卵はわずか10 か月で数十億年の進化をします。
生命の誕生と進化を支える上で、このミネラルのバランスはものすごいエネルギーを発揮する力を秘めています。

また体内の「体液」においてもミネラルを含む栄養素がバンスよく溶け込んでおり、その浸透圧は一定に保たれています。
その浸透圧のバランスが崩れると体の生理バランスが崩れると考えられています。
写真はユネスコ指定「太平塩田」
ユネスコ指定「太平塩田」

◆ 減塩信仰の嘘。減らさなければならない本当の塩とは?◆

塩は筋力のもと、体温のコントロール、脳の情報伝達に重要な役割を果たしています。
塩=塩化ナトリウムではありません。
多種多様なミネラルを含んでいない「食塩」、いわゆる塩化ナトリウムだけの塩ばかり摂る事は高血圧をはじめ、糖尿病、成人病、低血糖値症、
アトピーなど様々な病気の原因になります。
海水には生命維持に必要なミネラルが理想的なバランスで含まれており、赤ちゃんの命を育む「羊水」もまた極めて古代の海水に近いことがわかっています。
≪海水・羊水・血漿(けっしょう)の電解質比率≫
(単位%) 東京女子医科大学助教授 栗原毅監修「血液と血管のナゾ」より抜粋

◆ミネラル不足が起こす弊害とは?◆

現代の食品には様々な食品添加物、酸化防止剤、香料、漂白剤などが含まれています。
一見すると安全そうに見える野菜や果物にも栽培時や出荷の際に農薬や薬品などが使われるケースもあります。
そういった化学薬品はせっかく体内に取り込んだビタミンやミネラルを破壊し、本来必要な栄養素が足りない状態となってしまいます。

◆お塩に関するよくある質問◆

Q  医師から高血圧で塩分を控えるように言われています。天日塩は1日にどれくらいなら摂っても大丈夫ですか?
A  まずはじめに「塩分」とは何か?を理解する必要があります。一般的に広く使われるお塩は99%以上が塩化ナトリウムしか含まれていません。
塩化ナトリウムしか含まれていないお塩を大量に摂取すると血液中のナトリウム濃度が高くなり、これを薄めようと血管内に水分が取りこまれます。
結果、血液量が増え心臓はより多くの血液を全身に流そうとして血圧が高くなります。
また、ナトリウムには血管を収縮される働きがある為、さらに血圧があがるのです。
一方、天然の干潟で太陽と風の力だけでつくられた天日塩には塩化ナトリウム以外にも、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど多くのミネラルが豊富に含まれています。例えばカリウムには腎臓でナトリウムの排泄を助ける働きがあり、余分な塩分は体外へ排出されて血圧が上がる事はありません。

Q 塩水はどれくらいの濃さで飲めば良いのですか?
A 人間の体液はおよそ 0.9%の海水でできています。2 リットルのボトルに小さじ1杯程度のお塩で丁度 0.5%の海水ができます。
あとは適量に飲み易い濃度にお好みで調整してください。

Q 1日にどれくらいのお塩を摂れば良いのですか?
A 決まった量はありませんが、たくさん摂取しても口から摂取したミネラルの余分なものは体外へ排出されます。
私達の体はミネラル不足が起こると骨や歯を溶かしミネラルを補います。
これらは体外へ排出されず目や細胞に付着し、視力低下・白内障・鼻炎・アトピー・アレルギーの原因になり
臓器や細胞に溜ると結石の原因になると言われています。

Q 海水天日塩なら摂りすぎてもいいのですか?
A 海水天日塩にはカリウムが多く含まれており必要以上のナトリウムは体内には残りません。
また楽re で取り扱う塩はもともとナトリウムが少ないので「おいしい」と感じる範囲でないと腸が吸収しませんから、安心してお使いください!
健康には25g~30g(小さじ 5 ~ 6 杯)が必要になります。

その他のお塩のマメ知識

楽ʼ re で取り扱う「3 年熟成干潟天日塩」はアルカリ性です。
世界ユネスコ生物圏保存地域に指定された韓国太平塩田で太陽と風だけでじっくりと3年間かけて熟成させたミネラル豊富なお塩です。

● 歯磨き後にお塩で歯茎をやさしくマッサージしましょう。歯槽膿漏の防止、口臭を防いでくれます。
● 風邪を引きやすい季節には塩水でうがいをしましょう。塩の殺菌効果でウィルスの感染から粘膜を守ってくれます。
● お肉料理には塩をすり込むことで脂肪分を中和し、肉質を柔らかくします。
出汁をとる際など水に塩のミネラルが溶け込むことで導電性が高まり、素材の味を引き出す効果があります。
● 睡眠前にコップ1杯の塩水を飲みましょう。夜中の脳梗塞や心筋梗塞を予防します。
睡眠中も血液は循環しています。血液がドロドロにならないよう、睡眠前にはしっかり水分を補給しましょう。
● お塩は骨粗しょう症の予防にもつながります。
特に女性は閉経後に骨からのカルシウムの溶出が高まりますので、しっかりとミネラルを補って健康な身体の維持に努めましょう。

ミネラルの☆生理的作用☆欠乏で起こる症状

●青い色が作用 ●赤色が欠乏で起こる症状
●カルシウム (Ca)
☆ 骨歯を形成し、心筋機能と血液凝固や筋肉の収縮を良くする。ph 調整に関与。
★ 骨格・歯の発育障害。小児の腕・足が曲がる。精神が不安定になる。クル病。流産。
● リン (P)
☆骨や歯を形成。血液・体液の中性保持。体内の全ての生理的化学反応に関与。
★ 骨歯・筋肉組織ができない。妊娠障害。新陳代謝低下。
●カリウム (K)
☆ 腎臓の老廃物の排泄を助ける。幼児期細胞増殖の役割。Na による血圧上昇に拮抗する
★ 発育不全。心臓機能衰弱。細胞機能低下。腸・筋力・知覚・反射機能低下。
●ナトリウム (Na)
☆ 細胞の浸透圧の維持。水分代謝・心筋筋肉の収縮は K と拮抗して働く。
★ 胆汁・膵臓・腸等のアルカリ性消化液を作らなくなる。
● 塩素 (Cl)
☆ 体液を維持し、胃酸の分泌を促進する。
★ 消化不良・食欲不振・疲労・精神不安。
● マグネシウム (Mg)
☆ 骨の形成。核酸の合成酵素の活性化。タンパク合成。アミノ酸活性化に関与。
★ 心臓・腎臓炎性を起こす。血管拡大。充血。脱毛。神経過敏。
● 硫黄 (S)
☆ 脳が機能する為の酸素のバランス維持に役立つ。軟骨・骨・腱の構成成分。
★ 皮膚・毛髪・つめに障害
● 鉄 (Fe)
☆ 血色素の生成に必要。栄養素の燃焼を助ける。酵素の活性化。酸素を活性化する。
★ 筋肉の無力。疲れやすい。肝臓が悪くなる。貧血。脱毛。舌炎。
● 銅 (Cu)
☆ SOD の構成成分・活性酸素を分解・鉄と共にヘモグロビン合成に働く。
★ 呼吸器官の障害。骨・血管の障害。運動失調。蒼白性貧血。骨粗鬆症
● マンガン (Mn)
☆ 愛情を強化する。脳の働き・免疫・インシュリン生成に関与。
★ 脂肪酸代謝異常。背骨痛。筋肉・関節痛。糖尿病。リウマチ性関節炎。
● コバルト (Co)
★ 造血作用の障害。ビタミン B12 の生成障害。肝機能低下。悪性貧血。神経症
● ヨウ素 ( I )
☆ 正常な生理と妊娠に必要。甲状腺ホルモンの構成成分。
★ 脂肪の燃焼が妨げられ肥る。甲状腺腫となる。造血障害
● フッ素 (F)
☆ 若さを保つ。伝染病を防ぐ。骨歯の疾患を防ぐ。
★ 全身の骨及び歯の障害。視力低下
● モリブデン (Mo)
☆ 糖・脂質代謝に関与。鉄の利用を助け造血に関与。
★ 血中尿酸増加による痛風。男性の性的不能。貧血
● セレン (Se)
☆ 心臓機能に欠かせない酵素を生産。血圧上昇防止。癌を抑制する。
★ 細胞の脂質に過酸化物を発生させ、肝臓や赤血球に障害を起こす。心筋梗塞
● 亜鉛 (Zn)
☆ 皮膚のタンパク合成。インシュリンの構成成分。血中コレステロールの調整に関与。
★ 皮膚炎。味覚障害。円形脱毛症。前立腺肥大。インポテンツ・糖尿病。
● クロム (Cr)
☆ インシュリンの働きを増強。糖・脂質代謝改善・血中コレステロールの LDL を下げ
  HDL を増加。
★ 角膜障害。心臓発作。アテローム性動脈硬化症。糖尿病
● ケイ素 (Si)
☆ Si なければ忍耐なし。視力を強くする。筋肉を強くする。精神面への作用。
★ 毛髪、眼球、顔面に光沢がなくなる。血液、神経の病気になりやすい
● ホウ素 (B)
☆ 骨成に必須。骨成長に必要な酵素を助ける。
★ 尿中に Ca、Mg の排泄が増える。骨粗鬆症。関節炎の発生。性ホルモン異常低下。
● 臭素 (Br)
☆ 脳下垂体に多く含まれる。睡眠・鎮静的な作用。
● リチウム (Li)
☆ そう、うつの治療に有効。心臓病を防ぐ作用に注目。
★ めまい、ふるえ、甲状腺異常
● バナジウム (V)
☆ 脂肪の代謝、循環系を健康に保つ。虫歯の発生率低下(エナメル質を守る)
● ニッケル (Ni)
☆ たんぱく質、アミノ酸、ホルモン、脂肪、核酸と結合しB6 と共に代謝に関係し酵素活性を維持する

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